
去年の始めだったかと思う。
アメリカ時代の思い出が詰まったパソコンがある日突然動かなくなり、
編集の為にスキャンした何百枚もの写真(当時はデジタルではなくフィルムでした)、
何十もの取材記事、そして数えきれないほどの思い出が一瞬で死んでしまった。
焼き直したい写真のネガもポジも、何千もの失敗ネガの間に埋もれ、
見つけるのは困難を極める。
そんな中、偶然発見したのがこの写真。
スキャンしたこの写真のデータが一枚のCDに入っていた。
アメリカに移民してきた日本人が自分達の居場所を確保する為に体験してきた過酷な歴史を知る人は数少ない。
日系2世であるこの方は同胞たちの体験を後世に伝えたいと
アメリカ各地から記録を収集し、それを翻訳し、いつの日か出版することに情熱を注いだ
日系移民史の研究家だ。
当時、私は翻訳のお手伝いで彼の資料室に足繁く通っていた。
彼は融通が利かず大変頑固な方として有名だったが、毎回翻訳の途中で半ば眠りこけている私を見ては、
彼自身が経験してきた歴史“his-story"を優しい眼差しで話してくれた。
岡省三氏。
彼は私にとってサンフランシスコの優しいおじいちゃんでした。
この写真、今の私に色んなことを考えさせる。
是非一度、「Japanese American History Archives」のサイトに立ち寄ってみてください。
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